法令等遵守とリスク管理体制

法令等遵守体制

コンプライアンスに対する基本方針

  1. 金融機関としての社会的責任と公共使命を十分認識し、健全な業務運営を通じて、お客さま及び社会からの信頼・信用を確保する。
  2. 法令、諸規則、社内諸規程の遵守を通じて、社会的規範を免脱することなく、誠実かつ公正に業務を遂行して、コンプライアンスの実践を図る。
  3. 当組合の事業等の情報を適時かつ適切に開示して、広く社会とのコミュニケーションを図る。
  4. 役職員の人格、個性を尊重するとともに、安全かつ快適な環境を確保する。
  5. 社会の構成員であること及び地域社会の発展や公共の利益に深く関わる業務に携わっていることを認識し、「良き地域の隣人」として自主的かつ積極的に社会貢献活動及び環境問題に取り組む。
  6. 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力との関係を排除する。

法令等遵守への取組み

 法令等遵守(コンプライアンス)の重要性については、経営トップより、各種会議、当組合の機関誌等を通して継続的に周知徹底を図っております。コンプライアンス委員会は年度毎に法令等遵守の推進計画を立案し、経過及び結果は常勤理事会・理事会に報告し、チェックを受けております。また、本部・営業店のコンプライアンス担当者を推進委員としてコンプライアンス勉強会を毎月実施し、日常の職場教育とあわせ、法令等遵守の重要性を認識させております。

 

コンプライアンス体制図

 

リスク管理体制

リスク管理に対する基本方針

 金融の自由化・国際化等の進展により、金融機関業務はますます多様化、複雑化しており、それに伴い信用リスク、市場リスク、流動性リスクやオペレーショナル・リスクを中心に直面するあらゆるリスクを総体的に捉え、金融機関に健全な経営基盤の確保を求めており、各種リスクを従来以上に的確に把握・分析し厳正に管理して健全性を確保することは信用組合経営上、不可欠なものとなっています。当組合では、このような観点から経営の重要性に鑑み、様々なリスク管理をおこなうために、ALM委員会を主管部署として「統合的リスク管理方針」「統合的リスク管理規程」を制定し、体制の整備を図っています。

信用リスク

 信用供与先の財務状況の悪化等により、資産の価値が減少ないし消失し、当組合が損失を被るリスクをいいます。当組合では、融資にあたって貸出資産の健全化・良質化を維持するため、融資の決定は規程に基づいた審査体制により違反や独断決定を防止し、業種に偏らず小口融資に徹することで資産管理の強化を図っています。

市場リスク

 金利、為替、株式等の様々な市場のリスク・ファクターの変動により、資産・負債の価値が変動し当組合が損失を被るリスク、資産・負債から生み出される収益が変動し当組合が損失を被るリスクをいいます。当組合では、ALM委員会を定期的に開催し、金利リスク、為替リスク、株式リスク等についてリスクの計算及び分析を行うと共に、統合的リスク管理を配賦されたリスク資本の範囲内に、リスクをコントロールする等の安定的な収益確保とリスクの管理を図っています。

流動性リスク

 運用と調達の期間のミスマッチや予期せぬ資金の流出により、必要な資金確保が困難になる、または通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることにより、当組合が損失を被るリスクおよび市場の混乱等により市場において取引が出来なかったり、通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされることにより当組合が損失を被るリスクをいいます。当組合では、調達資金と運用のバランスを保ち、効率的な資金運用を図っています。

オペレーショナル・リスク

 当組合の業務の過程、役職員の活動もしくはシステムが不適切であること、または外生的な事象により当組合が損失を被るリスク等で下記に列挙したリスクをいいます。当組合では、様々なリスク管理に対応するように、管理体制及びチェック体制等を明確にし、適切に管理する体制の整備を図っております。

事務リスク  正確な事務を怠る、あるいは事故・不正などを起こすことにより当組合が損失を被るリスクをいいます。当組合では、主管部署として事務部事務課を設置し、適正な事務取扱要領の整備を図り、日頃の事務指導や研修実施により、事務リスクの未然防止に努めております。
システムリスク  コンピュータシステムのダウンまたは誤作動等、システムの不備等に伴い損失を被るリスク、さらにコンピュータが不正に使用されることにより当組合が損失を被るリスクをいいます。当組合では、主管部署として事務部事務課を設置し、諸規程に基づき情報漏洩、不正使用の未然防止に厳しい姿勢で臨んでおります。また、信用組合の共同センターである「信組情報サービス(株)」にオンラインシステムとバックアップ設備の運用を委託し、上記リスクの軽減を図りつつ、安定した業務遂行ができるように努めております。
法務リスク  顧客に対する過失による義務違反および不適切なビジネス・マーケット慣行により当組合が損失・損害を被るリスクをいいます。当組合では、主管部署として総務部総務課を設置し、リーガルチェックを厳正に行い、コンプライアンス態勢の維持・改善を図りながらリスクの極小化に努めております。
人的リスク  役職員の人事運営上の不公平・不公正(報酬・手当・解雇等の問題)・差別的行為(各種ハラスメント等)により当組合が損失を被るリスクをいいます。当組合では、主幹部署として総務部人事課を設置し、管理体制の運営を厳正に検証しリスクの発生の未然防止に努めております。
有形資産リスク  災害その他の事象により、当組合の保有する有形資産が毀損・損害を被るリスクをいいます。当組合では、主管部署として総務部総務課を設置し、リスクの把握と適正な管理に資するため整備に努めております。
風評リスク  当組合の評判の悪化や風説の流布等により、信用が低下することから生じる損失・損害を被るリスクをいいます。当組合では、主管部署として総務部総務課を設置し、風評に対し迅速な対応が取れる体制を取っております。また、風評が出ないよう積極的に情報開示(ディスクローズ)を行い、リスクの極小化に努めております。
統合的リスク管理体制図